Nomad SIMは2019年7月よりサービス開始された大容量通信が可能の格安SIMです。
SoftBankの4G/LTE回線を使用しているため、幅広いエリアで高速通信が可能です。
しかも、100GBプラン・300GBプランと2つのプランが用意されております。
月々の決められた容量(100GB・300GB)に達するまでは、速度制限が一切かかりませんので、快適にインターネットを使うことができます。
他の格安SIMと比較するとかなり安く大容量のSIMが利用できますが、当然デメリットもあります。
このページでは、良い点・悪い点、どちらも平等にユーザーの立場になって解説していきます。
目次
Nomad SIM(ノマドシム)とは
Nomad SIMは低価格で大容量の通信ができるソフトバンク回線を利用した格安SIMです。
シンプルな料金体系となっており、月100GBプランは3,600円、月300GBプランは4,800円で利用できます。
契約事務手数料は3,000円と初期費用は他に一切かからず解約費用も0円です。契約期間の縛りもありませんので、必要がなくなったら解約すればOKです。
運営会社は大丈夫?
運営会社は株式会社Nomad Worksです。
URL:https://nomad-works.co.jp/
2019年(令和元年)に設立された法人です。
従業員数は会社ホームページにも記載がないため不明です。
但し、運営側の人間として有名ブロガーワロリンス氏が関わっているようです。
\ お知らせ /
最大300GBまで使える「Nomad SIM」をリリースしました!
【Nomad SIMの特徴】
☑︎ 月額料金3,600円〜⁰☑︎ 4G LTEで快適な速度
☑︎ 3日間10GB制限なし
☑︎ 契約期間の縛りなし
☑︎ 解約金なしSIMフリーのスマホやタブレットなどの端末で利用可能ですhttps://t.co/POmqCvEdbs
— ワロリンス@Nomad SIM (@warorince) July 1, 2019
※ワロリンス氏のツイッターより引用
運営会社として評価が高い点は、
- お問い合わせの返信が早い
- 最短即日発送
- ツイッターでワロリンス氏に質問すれば回答してくれる
となっております。
不安な点としては、新設法人のため今後どうなるか心配です。
Nomad SIMのルーター付ってどうなの?
Nomad SIMでは、2020年2月よりSIMを契約した人限定で、無料でルーターの貸し出しを行っております。
これにより、SIMを契約すればモバイルルーターがレンタルできますので、ポケットWiFiとしても使う事ができます。
ルーター自体の性能は、下り150Mbpsの上り50Mbpsとなっており、ポケットWiFiとしては十分すぎるスペックです。
しかし、「WiFiマニア」では、NOMAD SIM及び、ルーター付プランはおすすめしていません。
理由としては、月額料金が高いからです。
同じ契約期間の縛りのない「ポケットWiFi」と比較してみます。
月額料金 | 初期費用 | |
---|---|---|
Nomad SIM | 3,600円 | 3,000円 |
最安値保証WiFi | 3,280円 | 0円 |
上記の通り、月額料金は「最安値保証WiFi」の方が320円安く、初期費用は0円です。
月々の通信量もNomad SIMと同じ100GBとなっており、同じソフトバンク回線です。
上記の結論としては、モバイルルーター付プランで考えると、最安値保証WiFiの方が安く使えます。
Nomad SIMより安いSIMがある!?
実はNomad SIMよりも100GBプランが安く利用できるSIMがあります。
それは「Chat WiFi SIM」です。
Chat WiFi SIMは令和キャンペーンを実施手しており、
初期費用は3,980円と、Nomad SIMより980円高いですが、月額料金は2,980円と格安で利用できます。
使えるデータ通信量も100GB以上可能となっており、Nomad SIMの100GBプランと比較しても安く使えるのがわかります。
月額料金 | 初期費用 | データ通信量 | |
---|---|---|---|
Chat WiFi SIM | 2,980円 | 3,980円 | 100GB以上可 |
Nomad SIM | 3,600円 | 3,000円 | 100GB以上可 |
上記の通り、Chat WiFi SIMの方が安く使えます。
他にもChat WiFi SIMの特徴としては
- 契約期間の縛りなし
- 解約金一切なし
- 最短即日発送
- Nomad SIMと同じSoftBank 4G LTE回線
となっております。
Nomad SIMは大人気で在庫切れが多発していますので、同じ100GBプランであれば安く使えるChat WiFi SIMがおすすめです。
注意点としては、令和キャンペーンを適用させるには申込時にクーポンコードの入力が必要です。
クーポンコードは「chat-s-02」です。
クーポンコードを入力することで月額2,980円という格安料金でChat WiFi SIMが利用できます。
\クーポン利用で月100GBが月額2,980円/
Nomad SIMの評判・口コミについて
テザリングはサポート対象外!?
Nomad SIM はテザリングがサポート対象外だったから、自分には使い所無いなぁとなった。
— デガラシ ニジル (@sakadonohito) July 11, 2019
NOMAD SIMはテザリングはサポート対象外となっております。
実際に使用した人の話ですと、iPhoneでのテザリングは不可、アンドロイド端末ならテザリングができた!という情報も入っておりますが、テザリングはできたらラッキー位に思って契約した方が良いです。
※SoftBankのAndroid端末もテザリングはできないようです。
地下鉄でも高速通信!?
大江戸線中野坂上あたり。
地下でも速い。
(なんか地図は変なとこにいるけど)#NomadSIM pic.twitter.com/ohsNjQN8TA— バビ@ハイパーマルチブロガー (@shikamori_p) July 12, 2019
Nomad SIMを利用して地下鉄で計測した口コミです。
速度は下り30Mbps/上り11Mbpsと申し分のない速さで、これなら地下鉄でも動画視聴も可能な速度ですね!
Amazon プライムビデオも快適に視聴可能!?
Nomad SIMを挿したMR05LN + FireTV挿した50インチぐらいのディスプレイでAmazonプライムビデオ。速度は足りてる模様。 pic.twitter.com/NDJwzLeGxa
— Jun Shimada (@shimajiro) July 7, 2019
Nomad SIMでAMAZONビデオを問題なく視聴できていますね!
Nomad SIMのメリットについて
メリット1.シンプルな料金体系で不要なオプションがない
Nomad SIMの大きな特徴だと思いますが、NOMAD SIMは
- 契約期間の縛りなし
- 月額料金は100GB 3,600円 / 300GB 4,800円
- 契約事務手数料 3,000円
- 解約金・違約金なし
Nomad SIMには1年、2年といった契約期間の縛りはありません。
そのため必要なくなったら解約すれば良いだけです。
メリット2.SoftBankのハイブリッド4G LTEが利用可能!(高速通信が可能)
SoftBankの4G LTE回線が利用可能です。
注目すべき点としては、ソフトバンクのプラチナバンド900MHz帯に対応しております。
そのため、ビル内や山岳部でも今までよりも繋がりやすいです。
速度についても下り最大187.5Mbps、上り最大37.5Mbpsと申し分のないスピードです。
ソフトバンクの回線を使用したSIMのため、エリアも広く快適に通信ができます。
NOMAD SIMの対応地域について:https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/
※SoftBankのサービスエリアマップです。
<LTE/4Gバンド>
- Band 1:2.1GHz
- Band 3:1.7/1.8GHz
- Band 8:900MHz
- Band 11:1.5GHz
- Band 28:700MHz
- Band 41:2.5GHz
- Band 42:3.5GHz
<3Gバンド>
- Band 1:2.1GHz
- Band 8:900MHz
メリット3.大容量通信可能!選べる100GBプラン・300GBプラン
Nomad SIMの魅力といえば、大容量プランです。
月額料金 | データ容量 | |
---|---|---|
100GBプラン | 3,600円 | 月100GB迄 |
300GBプラン | 4,800円 | 月300GB迄 |
上記のとおり、100GBと300GBのプランを選ぶことができます。
使用するデータ通信量にあわせて契約することをおすすめしますが、余程のヘビーユーザーでない限りは100GBプランで十分通信量は足ります。
メリット4.契約期間の縛りなし!
メリット1でも少し記載しましたが、Nomad SIMは契約期間の縛りがありません。
他社では1年契約、2年契約といった長期契約で途中解約が難しくなっていますが、Nomad SIMなら解約したくなったら当月の20日までに解約手続きをすれば当月末での解約が可能です。
解約方法につきましては、Nomad SIMの解約フォームより、
- 契約者名
- 契約時のメールアドレス
- 契約時の電話番号
の3点を連絡すれば解約が可能です。
解約手続き自体も難しくなく、簡単に解約ができます。
Nomad SIMのデメリットについて
大容量通信が可能のNomad SIMにもデメリットはあります。
契約前に必ずデメリットを確認のうえ申し込んでくださいね!
デメリット1.Nomad SIMは安いけど、もっと安いSIMもある!?
Nomad SIMの100GB/3,600円はかなり安いですが、AMAZONや他の業者からもっと安く販売されているのも事実です。
例えば、在庫限りですが、AMAZONでは100GBの6ヶ月間、SIMのみが18,000円で出品されています。
AMAZONで100GBSIMを見てみる
6ヶ月18,000円という事は、1ヶ月3,000円で利用が可能です。
SIMの内容としては、Nomad SIMとまったく同じSoftBank 4G LTEを利用しております。
SIMサイズも「ナノSIM」「マイクロSIM」「標準SIM」のマルチサイズに対応しております。
このように在庫限りだったり、キャンペーンの限定販売であれば、Nomad SIMよりも安く使うことができます。

デメリット2.APN・プロファイルの設定が必要
格安SIMを使う場合、当たり前なのですが、NomadSIMを利用する場合「APN・プロファイル」の設定が必要です。
APN・プロファイルの設定方法ですがiOSとAndroidで変わってきます。
iOS端末でのAPN・プロファイル設定方法について
WiFi接続をして、インターネットが繋がる状態にしてください。
その後、下記ボタンよりAPN構成ファイルをダウンロード及びインストールしてください。
アンドロイド端末でのAPN・プロファイル設定方法について
端末の設定画面を開き「モバイルネットワーク設定」>「アクセスポイント名」>「新しいAPNを選択」してください。
その後下記情報を入力して保存して、作成したAPNを選択してNomad SIMをご利用いただけます。
- 名前:任意の文字列(Nomad SIM等)
- APN:plus.4g
- ユーザー名:plus
- パスワード:4g
- 認証タイプ:PAP/CHAP
デメリット3.テザリング可能端末は限られている
Nomad SIMの評判でも取り上げましたが、テザリングのサポートは対象外となっております。
但し、Nomad SIMの経営陣のワロリンス氏のブログに記載がありましたが、
- SIMフリーのAndroidスマートフォン
- ドコモ、auのSIMロック解除済みのスマートフォン
※引用元:https://www.warorince.com/nomad-sim
上記であればテザリングの利用が可能なようです。
iPhoneの全ての端末及び、ソフトバンクのAndroidスマホではテザリングが使用できないようです。
テザリングを利用して複数端末で使用しようと考えている人は、モバイルルーターを購入してルーターにNomad SIMを挿入した方が複数台で利用しやすいです。
デメリット4.お問い合わせの電話がない!返信も遅い!?
Nomad SIMはお問い合わせの電話が用意されていません。
何か質問がある場合は、ホームページのお問い合わせフォームからのみ受け付けております。
- 今すぐ質問をしたい
- 直ぐに回答を聞きたい
- 電話でジックリ話がしたい
上記の場合でもお問い合わせフォームから連絡するしか方法はありません。
電話番号が掲載されていないと不安になる人も多いので、Nomad SIMの今後に期待ですね。
なお、お問い合わせの返信も1~3営業日と記載があり、直ぐに回答をもらえない可能性があります。
デメリット5.支払いはクレジットカード払いのみ
Nomad SIMでは支払い方法はクレジットカードのみとなっております。
そのため、
- デビットカード
- 口座振替
上記の2つの支払い方法は受け付けておりません。
クレカ払いができないよという人は、Nomad SIMを諦めるしかありません。
モバイルルーターでNomad SIMを利用する!
Nomad SIMはスマートフォン以外に、モバイルルーターに挿入して使うことも可能です。
・SIMフリーのルーターを用意する
・ルーターがNomad SIMのバンド帯に対応しているか(Band1,3,8,11)
注意点にも記載してますが、ルーターによってはNomad SIMが使えないという事もありますので気をつけてください。
WiFiマニアがおすすめするNomad SIMと相性の良いルーターは、
- FS030W(富士ソフト)
- Aterm MR05LN(NEC)
上記の2機種となっております。
※上記以外の機種でも利用できる可能性はあります。あくまでも当サイトが把握している中でのおすすめ端末です。
定番の「FS030W」は安くておすすめ!
FS030Wはネクストモバイルを筆頭にたくさんのポケットWiFiのルーターとして利用されています。
SoftBank回線のNomad SIMも利用は可能です。
FS030Wが対応している周波数帯は、「BAND1/BAND3/BAND8/BAND11/BAND19/BAND21」となっており、SoftBank 4G LTEのプラチナバンド帯をカバーしております。
そのため幅広いエリアで接続が可能で、速度も高速通信が可能です。
速度も下り最大150Mbpsの上り最大50Mbpsと動画視聴程度であれば十分すぎる速度です。
端末の購入先ですが、
- 新品ならAMAZONで購入可
- 中古ならメルカリやヤフオクに出品有
となっております。
FS030Wの新品はAMAZONで12,500円で販売されています。
ちょっと高い!?NECの「Aterm MR05LN」
MR05LNは先ほど紹介したFS030Wと違い、タッチパネルで操作が可能です。
バッテリーの残量、現在何GB使ったなど直ぐに確認することができます。
そして気になる電波ですが、BAND1,3,8,11に対応しておりますので、こちらもNOMAD SIMで高速通信が可能となっております。
端末代は20,304円とFS030Wと比較すると少し高いです。
極限まで料金を抑えるのであればFS030Wの方がおすすめです。
※FS030Wは12,500円
Nomad SIMはおすすめ?おすすめじゃない?どっちなの!
Nomad SIMは格安SIMとして利用するのであればおすすめできます。
但しおすすめは月額3,600円の100GBプランです。
月額4,800円の300GBプランもありますが、通信費に4,800円は高すぎます。
契約期間の縛り有り(2年契約)でよければ「どんなときもWiFi」というポケットWiFiが無制限に使えて月額3,480円と格安で利用できます。
Nomad SIMとどんなときもWiFiを比較してみますが、
月額料金 | データ容量 | 特記事項 | |
---|---|---|---|
Nomad SIM (100GBプラン) |
3,600円 | 100GB | 契約期間の縛りなし |
Nomad SIM (300GBプラン) |
4,800円 | 300GB | 契約期間の縛りなし |
どんなときもWiFi | 3,480円 | 無制限 | ・モバイルルーター無料レンタル ・2年縛り有 |
契約期間の縛りは気になりますが、通信量が無制限に使えて、月額料金が安いのでどんなときもWiFiの方がおすすめです

まとめ
Nomad SIMは格安SIMの中では、大容量の100GBプラン、300GBプランが用意されている珍しいサービスを行っております。
大容量の通信が行えるSIMが欲しいという人にはNomad SIMでも良いと思いますが、最安値ではありません。
AMAZONでプリペイドタイプのSIMや、期間限定のキャンペーンですが「ギガトラWiFi」で提供されているSIMはもっと安く使うことも可能です。
※ギガトラWiFiのSIMを安く使うにはYOUTUBEのキャンペーンコードが必要
このように、キャンペーンで安く使える業者は他にも存在しますが、
Nomad SIMの特徴としては「シンプルな料金体系でわかりやすい」事です。
初期費用として契約事務手数料3,000円が発生してそれ以外の料金は、
- 100GBプラン 月額3,600円
- 300GBプラン 月額4,800円
- SIM再発行手数料 3,000円
となっており、変なオプション料金等一切かからず、支払う金額がわかりやすい料金体系となっております。
契約期間の縛りもなく、大容量なのに料金も安く利用できるのがNomad SIMの最大のメリットです。